アルカナ出版は、18世紀ヨーロッパ、スウェーデン国の科学者、哲学者、神学者エマヌエル・スヴェーデンボリのラテン語原典を翻訳し、出版・発行しているささやかな出版組織です。アルカナとは「秘密」や「秘儀」を意味し、私たちは真理を世に発信することを使命として活動しています。

クリスマスの意味

 

クリスマスと聞くと、なんだか心が温まるような、嬉しい気持ちになりませんか?

12月に入り、街中のクリスマスツリーやライト、クリスマスソングが目立つようになってきましたね。この時期、家族や友人にどんなプレゼントを贈ろうか迷っている人も多いのではないでしょうか。クリスマスは、今やキリスト教であるなしに関わらず祝う行事になりました。

クリスマスと聞くと多くの人が思い浮かべるのはサンタクロースがジングルベルを鳴らしながらプレゼントを配達する、だとかキリスト教徒の方であればイエスがこの世に誕生した日を思い浮かべるかと思います。しかし、クリスマスという行事にはもっと深い意味が込められているのです。

今回は説教集より、クリスマスについて書かれている部分について紹介したいと思います。

説教集51 『天使の歌』  H・クランチ牧師

「主イエス・キリストのご誕生の記念日、つまりクリスマスです。この伝統は、教会のなかで、ずっと守られてきました。世間の人たちによるクリスマスというお祝いをとおして、はっきりではありませんが、主が普通の人間ではないことが、暗黙に認められています。主は神の子であり、神です。

 心の中にたくわえられた残果によってでしょう。人は長いあいだ、クリスマスを祝ってきました。その話を、純真無垢の喜びをでもって、読んだり話したりしています。その無垢な思いと話の中には、なにかこうごうしい雰囲気や天界的な喜びがあります。クリスマスの物語が人の心を動かすのは、天界とこの地上が、ひととき、結合しているためです。

 しかもクリスマスの物語のなかには、最高の英知が隠されています。最高の英知とは、主が天地の神であることを知ることです。人知はあまりにも小さく、主の〈みことば〉によって導かれなくては、何も分かりません。最高の英知とは、神にすべての栄光を帰することで、この誕生日を祝うとき、その栄光を思います。

 ある人にとってクリスマスは、単に世俗のお祭りでしかありませんが、主を知る人にとっては、内面的意味をもっています。程度の差こそあれ、クリスマスは主のご誕生日なのです。そして本当の英知とは何かを思わせる日です。宗教上の伝統に守られ、神であり人である方を礼拝します。この世を罪から救う方を礼拝します。

 人間を救うため、人間の肉体をとってこの世に来られたのは、主イエス・キリスト以外のだれでもありません。」

クリスマスの本当の意味と言われると、「イエス様が誕生した日」という認識しかないことが多いですが、クランチ牧師がおっしゃっているように、イエス様が普通の人間ではないとクリスマスを祝う皆が認めているということなんです。

これって、改めて考えると凄いことではないでしょうか。

もし、イエス様が人間の形で地上に降りてきてくださらなければ、神の教えが人々の間に伝わっていくことはなかったでしょう。またこれは新教会的な考え方なのですが、神が肉体のみ姿を見せたことによって人が主の存在を心で受け止めることができ、内的意味や本質にまで触れることができました。主の誕生の内的意味は、新教会の誕生を表しているのです。新教会の教えと神の愛と英知のおかげで、人の霊的な目を開くことができたのです。

よって、ここでは「クリスマスを祝う」ということは神の地上での誕生という外面的な部分よりもっと深く、内面的なことを祝っているのです。これは人によっては意味がさまざまかもしれませんが、とても大切なことだと思います。

この機会に、クリスマスとは何か、自分にとってどんな意味があるのかを考えてみると良いかもしれません。

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